野良日記:たねをつなぐ

夏野菜が終わりに近づく頃、忘れてはいけないのが種取りです。夏野菜が実るとどんどん収穫して食べてしまい、気付くと種の分を残し忘れた!なんてこともあります。9月に入ったら、種を残す野菜に目印を付けておき、種が採れそうな大きさや色になったら収穫していきます。野口のタネたねの森で購入した種は種取りができるので、できる限り種をつなぐように心がけています。

固定種の種

きゅうりなどは、種の部分をふたの付いたタッパーに1〜2日入れておきます。そうすると、種のまわりに付着しているゼラチン質のものが取れやすくなります。ザルなどで洗い流してキッチンペーパーで水分を取り、しっかり乾燥させてから紙封筒に入れて保管しています。

固定種の種

これは先日収穫した落花生。種を増やすために育てていたのですが、鳥獣被害にあったりしてなかなか種を増やすことができませんでした。今年はようやく十分な種と自分たちが食べる分を収穫することができました。

落花生

落花生の草刈りは1度のみで、あとは雑草とともに育てました。でもちゃんと育ってくれました。ただ、虫が入りこんでいるものもあるので、2割くらいは捨てています。

落花生

話は変わりますが、写真は藍なのですが、イヌタデが混ざっているのが分かりますか?畑をはじめたころ、種を播くと野菜の葉っぱとよく似た他の植物の葉が生えてくることがありました。何でだろう?といつも不思議に思っていました。藍畑にも、やっぱり藍と似たイヌタデが生えていることがあります。茎を観察するとその違いが分かるのですが、ぱっと見はよく分かりません。

藍

こちらがイヌタデの葉。

こちらが藍の葉。藍

その枝葉の広げ方も藍と似ています。どちらもタデ科なので、見た目が似ているのは当たり前なのでしょう。でもあえてここに生えてくるのは、意識的なのかなと思うのです。植物はほんとおもしろいです。

藍の花が少しずつ咲き始めました。まだ藍の生葉染めができそうだけれど、なかなか気力が湧いてこないので、このまま花が咲き乱れるのを横目に眺めて終わりそうです。